ずっと何が正しいか分からずに生きてきた。

僕の家では笑うことは許されなかった。

父親が殴るからだ。

殴られない日はなかった。

 

僕が小学生の頃、父親が精神病院に入れられた。

重度のうつ病だったらしく、

鉄格子と鎖につながれた父親を見舞いながら育った。

そして長男の僕は中学生にして保護者になった。

 

こんな環境で育ったからか、友達もできず

小・中学校の友人が一人もいない。

毎日がいじめられる生活だったから、

思い出もなければ、感情もなかった。

怖いものもなければ、痛みさえ感じなかった。

階段から落とされるのも、鼻を折られるのも

特別なことじゃなかった。

 

高校が終わってアメリカへ行くことにした。

きっと逃げたかったんだと思う。

日本人であることを捨てたかった。

 

アメリカでクリスチャンの一家に親切にしてもらった。

日本では経験したことがない程の優しさを経験した。

笑うことも、怒ることも、喜ぶことも経験した。

そこで初めて自分が「生まれた」ように思う。

それでもすぐにクリスチャンになったわけではなかった。

いろんな失敗を経て、聖書に書いてあることが本当だと思った。

そしてイエスを受け入れた。

そしてライフハウスに出会った。

 

バラバラだったパズルが一気に繋がり始めた。

感情も身体も繋がって、

喜びに溢れるようになった。

何よりも日本人でいることを楽しめるようになった。

今では仕事にも恵まれ、

40歳になる身体も、肉体年齢は20代前半になった。

神様が用意してくれる人生は、

想像していた以上に素晴らしい。